【北山猛邦】『アリス・ミラー城』殺人事件 (2日目)

『アリス・ミラー城』殺人事件 (講談社文庫)
一晩明けたけどさー!まだ事件は終わってねーんだなこれが!


あれからまた死人が増えてさ、もうこの中の誰かが犯人なのかもしれなくて疑心暗鬼に陥っててもおかしくないのにさ、まだトリックとかアリバイとか言ってますのよ。
こんなミステリーオタク達だから、凝った殺し方されて逆に本望なんじゃないのとか思うわけですよ。あんたたちと違ってあたしゃ殺されるのは嫌だかんね!誰一人信用なんかできないから…あ、なんですかアンタ?


え、身体検査?その手に持ってる斧はなんですか?
それで犯人を探そうというわけですか。いいですね、よーしやったれ。
「俺様はこれから犯人を殺す」
ワオ、いきなり過激じゃない。
「しかし、犯人がそう簡単に名乗り出るはずはないだろう」
うむ、当然ですな。ちゃんとその辺を考慮に入れてるあたりしっかりしてるようですね。
「だから俺様は、お前ら全員を殺してやるんだよ。怖いか?犯人さんよ」
ヒィィィィ!犯人じゃない!めっちゃ怖いけどボク犯人じゃないよ!



なんとかその場からは逃げられたけど、殺人鬼が一人増えタ!
人を信じられなくなったら人間お終いだねー。
ハハハハハ、さっきから扉を壊す音がうるさいですねー。ここには誰も隠れてませんよー?
((((;゜∀゜)))