悠久の翼と蒼き巫女 (2日目)

悠久の翼と蒼き巫女 (ファミ通文庫)
お、終わったぁぁぁぁ!
何一つ解決しないまま終わったぁぁぁぁ!!
昨日危惧した通り、十数巻にも及びそうな巨大な構想を感じさせる物語の「序章」とも言うべき部分を書きだすだけでページを使いきりました。むしろ序章の途中で終了ですよ。
=完=と出たからには確かに物語の終わりはあったのだろうけど、全然始まってすらいないよと感じるのは何故だ!
これでは私の三種族みな兄弟説が実現するまで話が進むには、まだまだ時間が掛かりそうです。
あ、そういえば獣人のイラストは無かったですね。残念だ。


それにしても作者があとがきで「読みやすい文章にしたつもり」と書いたように、文章が非常に読みやすいです。
誰かが「おまえがやったのか!」と問えば、すぐさま相手が「ふふふ、いかにも!」と返してきますし、
"忌まわしい記憶が蘇って来た"とあれば、その後直に"それは何と、両親を自分が殺めて居た事であった"と描写してくれます。
強くなったら、"互角以上の戦いができる様になった"
敵が逃げたら、「あっ!逃げやがった!」
すんごい分かりやすい。


この分かりやすさ、RPG級。
「むう、この傷は私でも手に負えないかもしれん。しかしこの地より西に仙人が住む村がある。そこの泉なら治療できるかもしれん」
きた!お使いイベントだ!
「ふふふ、貴様たちに死の恐怖を与えてやる!安心するが良い。そう簡単には殺しはしない。じわじわと死の恐怖を感じさせながら殺してやる!」
回復アイテムは十分か!?中ボスとのイベントバトルの始まりだ!



私の友人は言っていました。
RPGはストーリーがつまらなくてもいいんだ。戦闘が面白ければいいんだよ」 と。
ありがとうございました。