オイレンシュピーゲル参

オイレンシュピーゲル 参 Blue Murder (3) (角川スニーカー文庫 200-3)
特甲児童、ケルベロス側の活躍を描く3巻目!
相変わらず治安最低な街で姉さん方今宵もやっちまってくだせぇとばかりに事件が尽きませんな。
今回は仲良く三人が順番に物語を綴ります。彼女たちの仕事現場は相変わらずハードですが、狂気なほど忙しくない代わりにこの物語の根本に関わる重要な話題が語られるときがついにきましたよ。前回あれだけの大きな事件を解決しても残ったモヤモヤに晴れる兆しが見えた!悪党も上司も裏でこそこそし過ぎなんですよ。所詮俺たちゃあ下っ端よ、言われたことをやってりゃいいんだぜーなんて構えるにはいかんせん人が死にすぎです。いまさらキュートなお嬢さん方を見す見す死なせたくはないかんね。いい方向に物事が転がるようおいちゃん祈ってるかんね。

今回いくつか事件を追うも、なんだか裏で何かあったような気配がチラホラ。重要な人物があっさり逮捕されたあたりで思わず「ナニィー!」。これはもう一つの主人公、スプライト達が活躍した痕跡なのでしょうかね?ということはスプライトシュピーゲル3に何か書かれているのかも…、二つの物語を読んで全貌が分かるという作者の構想を初めて実感しましたよ!

主役同士の本格的な対面はまだですが、それ以外の人が作品の枠を超えて行き来することも出てきました。いやー、その時が来るのが待ち遠しいです。
というか急がないと冬真くんの貞操に危険が…!ア、鳳さーん早く来てー!