探偵ガリレオ

探偵ガリレオ (文春文庫)
容疑者Xの献身直木賞を受賞したとき、私は決心しました。
文庫化したら絶対読もうと。(みんな貧乏が悪いんじゃ)
あれから3年を経て、ついにこのシリーズに手を出す時が来ました。
ドラマ?そんなもん当然スルーですよ。けどそんな情報規制も今日で終わりだ!


というわけで、今日はシリーズ第一作「探偵ガリレオ」です。
このミステリの特徴は、被害者や被疑者が不可解な事象に遭遇していることですね。
突然頭が燃え上がった若者、心臓だけ腐った死体、アルミのデスマスク幽体離脱…。
こんなオカルトちっくな事件を物理の助教授が理論的に解決…、と聞くとなんかごちゃごちゃ理論を積み重ねて推理する印象を受けますが、事件の真相はけっこうすんなりしてます。
これを使った → だからこうなった(ね、簡単でしょ?)
無理無理、そんなの思いつかないというか知りませんよ。
でもそのアイデアが面白かったです。
連作ミステリだから、個々の事件もけっこうすんなり終わります。
この事件への焦点の当て方、結構私の性に合ってて好きですよ。