【原田マハ】カフーを待ちわびて (2日目)

カフーを待ちわびて (宝島社文庫)
沖縄はいい…心が洗われるようだ…
おっといけねぇ、はいカフーを待ちわびて2日目ですよ。
この物語は二つの軸をメインにして進んでいきます。、綺麗な娘さんがやってきたことと、島のリゾート開発問題です。過疎な島を復興させるためにリゾートの誘致、島のためになると分っていても、住んでいる土地をホイホイと離れたくはありませんよね。
昔からの友人がリゾート開発計画を任されているため、立ち退きに乗り気じゃない明青の家にやってくるんですが、うわーなんとなく気まずい。友人とはいえ引けない友人の俊一、なんだかんだ言いながら追い込んでいきます。嫌な奴に見えますが、明青が家を離れたくない理由を理解していたあたり、ほんと友達なんだなぁとしみじみ思いました。

そしてやってきた娘さん、幸との日々も相変わらず危うさがあります。立ち退きもおそらくそう遠くないうちに実現するでしょうし、いつまでもこのままではいられないことは分っています。でもいいじゃないか、ここに来た理由を知らなくても。いつかいなくなってしまうかもしれないけど、今が幸せなことに変わりは無いんですから。理由を知ってしまったらいなくなるかもしれない、それなら少しでも長く一緒にいたい、長く一緒に過ごしたい、その気持ちはよーく分ります。
よーく分りますから少しでも彼らが長く幸せでいてほしいです。いてほしいから、そこの友人の渡、晴れない顔すんな、飲み会の後送っていくとか言い出すな、帰り道で黙りこくんな。
やがて話し出す渡。

NOOOOOOOOOOOOOOO!!!!!
分っていた…いつか来る事は分っていたさ…、でも辛いことには変わりないじゃんか!
戻れない、もう戻れないー、ああー。

そしてすれ違いー、いまさらどうしろとー。
そして判る来た理由ー、だからいまさらどうしろとー。

傷心ののち立ち上がる明青。そうさ、いつまでもメソメソしてるのは沖縄には似合わないぜ。
渡の最後の言葉は本当にその通りですよ。いつまでもカフーを待たせるんじゃねぇぞ!


はい、とまあ感想としては面白うございました、と。幸の手紙の内容が俗っぽすぎてへたった部分はありましたけど、全体的によかったさー。映画もこの沖縄の雰囲気を上手く表現してくれればきっと良い物になるネー。

あと、病院からの電話の際、呼び出し音鳴ってんだから電話線は切れてないはずだ。それに数時間おきに電話をしたらしいから、一度も呼び出し音に気づかない可能性は低い…。
…幸は嘘をついているに違いない…、なぜ…。
とか警戒してましたけどスルーでした。なんなんだよチクショー!