侵略教師星人ユーマ

侵略教師星人ユーマ (メディアワークス文庫)


こう、予想外に阿呆なお話に出会えると流石に興奮しますね。
取り敢えずテキトーなあらすじはですね、まあ、「俺は宇宙人だ!地球を侵略しに来た!」と言い張る怪しい人間が高校の教師として赴任してくるというお話です。
うわぁ、イっちゃってるぅー!でも何気に熱血教師やってるぅー!という不思議な感じの展開にも進んで行きます。
いろいろ考えたんですが、今日の僕の日記は読み終わった人を特に意識して書こうかなと思っています。それ以外は去れ!どんなお話か知りたくて辿り着いた人は去れ!他のサイトを見れ!
どうでもいい人間は…好きにすればいいじゃない!























(この辺から)
予想外だ、流石に予想外だったよ母さん。そりゃぁ、大まかなあらすじとか舞台背景とかからどんなお話になるかはいろいろ想像していましたよ。高校生がお話の主役だからその辺の日常生活と、数年前に飛来した宇宙船の団体なんて変なものもありますが、結構真面目な雰囲気も漂う世界観の中で比較的身近に感じる距離感でお話は進んでいたと思います。
そこに紛れ込んできたのは自称・宇宙人の兄弟。弟は高校の転入生として、兄はクラスの新しい担任としてお話に投げ込まれたとき、彼らは既に物語に侵略している別の宇宙人とどのような立場を取るのだろうかと少し楽しみにしていました。最初に侵略してきた宇宙人は特に地球を制圧する行動を取らないまでも、馬鹿でっかい宇宙船を無断で世界各地に着陸させており、おまけにお約束のように地球の軍事力では全然太刀打ち出来ないと来ています。人の家に勝手に土足で上がり込まれたような違和感を現地人は感じているのでしょうが、10年たっても退いてくれないし退かすことが出来ないという息苦しさを見てると、何とかしてほしいと私でもひしひしと思うほどです。
そこに現れた別の宇宙人教師には、いやがうえにも期待をしてしまうというものですよ。程度は分からなくとも地球よりは進んでいると思われる科学力、あんなもん三流侵略者だと切り捨てる謎の自信満々の態度。自らをヴァルトラ恒星系人と名乗る宇宙人が先の侵略者に対してどんな手段で立ち向かうのかと(自らの宇宙戦艦?それともすんごい科学兵器?)あれこれ想像を巡らしていたら、巨大化してぶん殴りにいってるじゃあーりませんか!
(; ゚Д゚)  …ハッ!! ヴァルトラ恒星系人!?
ヴァルトラ星人…!! 巨大化して本来の姿になって戦うヴァルトランの男…つまりヴァルトラマン…、ウルトラマン あの光の巨人の事か!
まさか特撮大怪獣モノのだとは思っておらず、あまりの物珍しさに思わずテンションが上がってしまいました。ええもう笑った笑った。作者さんは阿呆じゃないんでしょうか。その姿勢、嫌いじゃないぜ!大好きさ!
ほぼライトノベル系列だと思っていたこの界隈ですが、そーとー珍しいんじゃないでしょうか怪獣とか巨大ヒーロー。レアすぎるお話で非常に楽しみました。お話がパロディだけを狙ったものじゃないのも良いですね。
先入観なしで読んだ分、後半の急展開とバカバカしさ加減の感動も一入。私の楽しみ方はネタバレ厳禁なのが辛いところですね。ある程度展開を知ってしまっていたら、楽しみ方はどうかわるんでしょうか。まあいいや。
俺は楽しかったもんねー!