ビッグ・ファット・キャットとゴースト・アベニュー

Big Fat Cat AND THE GHOST AVENUE (BFC BOOKS)


こう連続でビッグファットキャットシリーズを読まなければならなくなったのも、全ていいところでお話を切りやがる作者のせいなのです。しょうがないなぁもう!(満面の笑みで)
ハイハイ、BFC(ビッグファットキャット)シリーズ4冊目、「Big Fat Cat AND THE GHOST AVENUE 」でございます。英語の本です。
シリーズが進むにつれてじわりじわりと本の内容も難しくなってきていまして、作中の作者のお言葉によると「だいぶ小説っぽくしたよ」とのことで、文中に描写される情景や心理描写が確かに多くなっていました。わからないならどんどん飛ばしてください、面白さを優先してください、とのアドバイスも後半の解説でされていますが、ありがとうそんな心配無用だぜ!とばかりにどんどん読めちゃうアタクシってス・テ・キ♪
うんウザいね。ちょっと調子こいたね。
でも今まで洋書を読みたいと思ってお勉強してきたことが、やっと報われてきた感じがします。そうか、いまはこのくらいのレベルなら楽しんで読めるのね。BFCシリーズがこれからもう少し難しくなっても付いていけそうで一安心です。
じわりじわりと難しくなる内容と比例して、主人公のパイ屋の青年エドもじわりじわりと人生の難易度が上がっていっています。店が潰れて新規出店用の資金も盗まれて、今はなんとホームレス! 作者の別の作品「童話物語」でも主人公の少女が割とシャレにならないレベルのサバイバル生活を強いられていましたが、これは作者の趣味か性癖なんじゃないかという気がしてきました。世の中は辛い事ばかりだよ母さん…。
まさにどん底の生活ですが、そこで出会った他のホームレスの優しさが心に沁みますね。そして一生懸命自分の為に働いて死んでしまった、パイの師匠でもあるお母さんの思い出…。ふと立ち止まってお母さんの残した言葉を久しぶりに思い出すとか、涙腺に来るシチュエーション満載でこれでもかと言うほど感情を揺さぶってきます。ああ、たまんねぇ…。
取り敢えずこれ以上人生が転落することはなかったエドさんですが、別に好転したわけでもなく現状維持で今回はフィニッシュ。はいはい、またいいところで終わりですね。わかってますよ、次巻に進めばいいんでしょ。フフフ…もうこの茶番も面倒臭くなってきましたんで白状しますが、既に書店、Amazonを駆使して全巻を揃えてありますのよ。これで心置きなくハラハラ出来るって寸法よ。