NECK (1日目)

NECK (講談社文庫)


現在もたぶん公開している映画「NECK ネック」の原案となった脚本が収録されているらしき単行本版NECK。私の場合は作者の舞城王太郎さんが好きだからという理由で今回手に取ったわけですが、その程度の情熱しか持たない私には把握することが出来ないよく分からないプロモーション展開がこの作品にはされています。
それが映画版「NECK」に先だって刊行された、作中に登場する作家 越前魔太郎が書いているとされている「魔界探偵 冥王星O」シリーズ。ひと月に2冊くらい一気に出たり数か月先の刊行予定まで決まっていたり出版レーベルすら違ったりする謎な作品でしたが、後に複数の作家の手によることが明らかにされました。誰がどの作品を手掛けたか分からないうえ、なにぶん刊行点数が8点ほど少々多めな印象もあります。ちなみに舞城さんがどれを書いたかだけは公表されているので、舞城さんが好きな私ならたぶんそれだけしか読まないよーな気がします。正直どういう人が全ての作品を追うのか想像が出来ない販売戦略です。それとも舞城王太郎の名の下にそれだけの作家が集まるほどのカリスマとか作者が備えていたのが理由だったりして。実は文壇界隈では超人気者!

ともかくまあそんな事をお構いなしに読めると思うのが、大本のお話であるこの「NECK」というわけですよ。
一応4つのストーリーが入っているとの事ですが、なんていうかコレ、短編集じゃない…?