薔薇のマリア 14

薔薇のマリア 14.さまよい恋する欠片の断章 (角川スニーカー文庫)


どうもコンバンハ。もうすっかり私の生きる希望となった薔薇のマリアさんのお時間が今月やってきました。これで今月も戦える。
薔薇のマリアのメインシリーズ14冊目。外伝も含めると20冊目と大台に乗りましたね。凄いぞ俺。なんたって主人公であるマリアさんたった一人を見るためだけにこのシリーズを読んでいるみたいなものですからね。それだけで20冊も読ませるだなんて、恐ろしいまでの魔性を秘めたお方だ。
そんなもはや冷静な目をとうに失った、一見さん置いてけぼりの半ば奴隷と化しているファンとして今の気持ちを叫びます。


(屮゚Д゚)屮 マリアさん、落ちたぁぁぁぁ!!
ハイ、一般人は何の事か分からずドン引きですね。何この人突然叫んでキモチワルイ、分かります。ヘヘッ…素人は怪我するから離れてな。
さて取り敢えずこの巻についてですが、本についている帯に「恋の章」、後ろのあらすじにも恋の文字が踊るなどしておりまして、その通り全編にわたって様々なキャラクターたちの恋と愛に溢れたお話が詰まった一冊となっておりました。ただ語り手となるキャラクターがいっぱい出過ぎてて、主人公であるマリアさんのお話があまりなくて外伝のような感がしました。なんじゃこらぁ!お前らモブなんぞのデートの話なぞ聞きたかないし、マリアさんのお話に水を差す様な真似するんじゃないわよ!というかいきなり久しぶり過ぎのキャラが出まくりでお前ら誰だよ状態だよ!
まあそんなどうでもいい事はこの辺にしておきまして、この恋のお話が詰まったこの状況で落ちたと言われればそう、もちろん恋に落ちたという事。
なんかアジアンが「しばらく会わないで焦らせばきっと向こうから求めるハズ!ハァハァ」みたいな作戦を立てまして、いつものように馬鹿なことやってんなこいつなんてしばらく見守ってたら、まさか本当に成果が出てしまったという話。
昨今のライトノベルの世界、一目見た瞬間に心どころか体まで差し出しそうなヒロインが溢れるこのご時世で、落ちるまで実に20冊。この信じられないくらいのガードの堅さは伊達ではなく、実を言うと例えるなら崖っぷちにつま先だけで立っている状態でまだ落ちて無かったりします。ゴメン、はしゃぎ過ぎて先走ってたよ。もう、そよかぜでも吹けば落ちそうなのに!
でも「僕は女の子じゃない!」を言い訳にしてきたマリアさんも遂に…。フフフ…そんなの始めから問題じゃなかったのだよ…
ちなみに本編の方は前の巻で大きなお話に一区切りがついた事もあって、特にメインの話というものもなくふらふらといつもながら全然話が進まねーなという感じで終わります。
良くも悪くもいつも通だと思っていたら、あとがきで次の巻から終章に入るとの予告がありました。あわわわわ…終わりが、ついに終わりが来てしまった…!?