薔薇のマリア11

薔薇のマリア 11.灰被りのルーシー (角川スニーカー文庫)

薔薇のマリア11巻にして、シリーズ通算17冊目。思えば遠くに来たもんだでお馴染み、マリアさんのお時間です。
というか久しぶりの本編だよ!外伝2連続という耐え忍ぶ時期もようやく終わったのですね!


そしてなんということでしょう、17冊も読んでおきながらこんなにカッコいいマリアさんは初めてです。
い、いや、というか誰だキサマ!私の知っているマリアさんはもっと性格がウジウジしてて他人の事なんか気に掛けるような器もなくて…だがそれがいい、いやむしろそれでいい全部ひっくるめて受け入れる事など何も問題ないサだったのに!


そんなんじゃなくなったマリアさんなんて…
パーフェクトじゃないか。

他人を思いやる心や努力する前向きな姿勢が感慨深いです。成長する姿を見るのは嬉しいものですね。
嬉しいものですが…、正直剣とか振り回すのももうヤメテ!そういう危なっかしいのは全部アジアンにやらせるべきなのよ!
アジアンの甲斐性無し!変態!今回だいぶイッちゃってたな!

そんな事だから新キャラにあっさり好感度を抜かれるんだ。というか新キャラマジヤバイネ。アジアンの10巻に及ぶラブアタックの成果を嘲笑うような、恐ろしい手腕でマリアさんの懐に飛び込みやがる。ああなんという寛容さ、これも成長した弊害なのか!



新章スタートと共になんだか話も前向きになったようで、続きを待つのも楽しくなってくるね。
さて、最後の伏線について深く考えない作業に戻るとするか。
あと本編のはずなのに今回の主人公がマリアさんじゃなくてスッキリしなくね?という事について深く考えない作業もせねば。