彼女は戦争妖精1 (2日目)

彼女は戦争妖精 1 (ファミ通文庫)
時は平成の日本…。その場限りの儚い夢やロマンを求めて今日もラノベという荒野を行く者たちがいる…。
今宵彼らは昨日から取り組んでいる「彼女は戦争妖精」の踏破に挑むべく勇ましい行進を続けていた。


ザッザッザッザッ
「みんな!クリスタベルちゃんは本当に可愛いな!」
ΩΩΩ<「「同感であります、隊長!」」
ザッザッザッザッ…



ザッザッザッザッ
「昨日は冗談半分で雛苺の画像を並べたが、今はゲシュタルト崩壊が起こって違いが分からなくなった!」
Ω<元気いっぱいの子供で金髪だから仕方ありません!
Ω<彼女の目的をアリスゲームと解釈しても問題ないと思われますね
Ω<小さい女の子はかわいいであります!
ザッザッザッザッ…



ザッザッザッザッ
「クリスタベルちゃんに振り回されるニヒルな男、宮本伊織の悪戦苦闘っぷりも面白いよな!」
Ω<王道であります!しっかりツボもおさえてあります!
Ω<口では嫌がっているがまんざらでもない…、ツンデレとは便利な言葉ですね
Ω<自分も一緒にお風呂に入りたいであります!
ザッザッザッザッ…



ザッザッザッザッ
「ご飯大好きってのが微笑ましいな!…おいみんな!今変換したらクリス食べるって出たぞ!ハハハ、こいつは傑作だ!」
Ω<最高であります隊長!
Ω<まったくです。隊長の頭が面白いことになってますね
Ω<そのあとはベットで一緒に絵本を読んであげたいであります!
ザッザッザッザッ…



ザッザッザッザッ
「両親がいないという環境ながら、伊織君はしっかり者の好青年だな!」
Ω<クラスメイトとも打ち解けているし先生の覚えも悪くありません!
Ω<友人が高いテンションで話しかけてくれる理由が、実は同情だったら笑えますね
Ω<天気が良い日には一緒にお散歩したいであります!
ザッザッザッザッ…



ザッザッザッザッ
「わざと野暮ったい恰好をしているが実は美人の美術の先生、ドキドキもんだな!」
Ω<気が強いところも良いであります!
Ω<いい大人の癖に現実とファンタジーの区別がついてないから恋人いないんですよ
Ω<そ、そしたら!ててて手とか繋いじゃったりして…!
ザッザッザッザッ…



ザッザッザッザッ
「突然襲い掛かってくる謎の敵!そのとき少女キスで超人的な力に目覚める主人公!燃えるな!」
Ω<ピンチのときに力を発揮してこそ男であります!自分もノートにメモするであります!
Ω<そのノートはきっと真っ黒ですね
Ω<そんでそんで可愛いお洋服を買いに行ったり甘いもの食べにいったり…!
ザッザッザッザッ…



ザッザッザッザッ
「最後に出てきた老紳士の迫力は凄かったな!あれは強敵だぞきっと!」
Ω<敵か味方か非常に気になります!行方不明の父親のことも何か知っているようです!
Ω<登場の仕方や言動に知性の欠片も感じられませんね
Ω<そんでこの服どっちが可愛い〜?なんて聞いてきたらこう言うの、「君がいちばんさ」ってね!ってね!
ザッザッザッザッ…


ザッザッザッザッ…
ザッザッザッザッ…


「…諸君…あとがきまでたどり着いたようだ。今回の行進はこれで終了だ。最後に一言感想を言ってくれ」
Ω<普通の人に気づかれない空間は都合がよすぎると思います
Ω<敗北すると記憶を忘れてしまうのは都合がよすぎるにもほどがあります。
Ω<かわいいおんなのこが突然やってくるなんて羨ましすぎます。


「…これにて解散!」
ΩΩΩ<「「大変美味しゅうございました!」」