オイレンシュピーゲル壱

オイレンシュピーゲル壱 Black&Red&White (1)(角川スニーカー文庫 200-1)
なんか世界とか救いてぇ―――
なんて頭が痛くなるような一言から始まる物語。
冲方さんがやるなら、何も問題ありません。

シリーズ完結後に一気読みを目論んでいたのですが、モラトリアム期間が終わる方が早かったので読み始めることにしました。
すでに発売されてるのは買ってあるもんね。



舞台は近未来の架空の街。
テロや犯罪が多発するこの街で、治安を守る警察組織に所属する3人の少女がいるんですが、
全身機械化、全身凶器、凶悪犯相手に逮捕どころか刑を執行しちゃうような滅茶苦茶ぶり。
裏の粗筋には「クールでキュートでグロテスクな"死に至る悪ふざけ"(オイレンシュピーゲル)」のキャッチコピー。
他の作者が書いたのなら死んでいたかもしれない無茶なテンションと展開の連続ですが、
冲方さんがやるなら、何も問題ありません。(2回目)

奇人変人異常者がわんさかで、警察までも悪ふざけが過ぎる酷い世界。
そんな中で元気いっぱいの女の子3人組が、元気いっぱいに物事を捩じ伏せていく姿がイイネ。
その活躍だけで終わってしまった1巻目でした。まだまだストックあるからいいもん。

いろいろキョーレツな奴等が出てきましたがね、まだ足りませんよ。
あとは変態、これね。