【楡周平】フェイク (2日目)

フェイク (角川文庫)
「さて役者が揃った前回に続き、物語が動き始める第2章と3章を見ていきます。進行はこのブログの管理人、クリハラがお届けします。
「では早速みなさんが何をやっているのか見ていきましょう。
…おや、主人公の岩崎君になにやら動きがあったようですね、少し現場と連絡を取ってみましょう。そちらはどうなってますか?

*はい、こちら現場です。岩崎君はクラブのママと共謀して店のワインのすり替えをしているようです。これによりどうやら給料の十倍近い臨時収入が見込まれるようです。

「あー、これは偽装ですね、商売人として有るまじき行為です。最近では船○吉兆が有名ですが、発覚したら苦境に立たされるのは避けられないでしょう。追加情報によりますと、この計画に友人の謙介君と想い人のさくらさんが協力しているようです。彼らも今後重要人物として注目していきましょう。
「それにしてもさくらさん、黒い影が見え隠れしていましたが今回で完全に黒が発覚しました。いやはや女性って恐ろしいですね。
「現在、物語中盤にて上昇傾向にある一行ですが、小説的に考えて一波乱来る事は確実でしょう。チラリと見えてしまった残りの章のタイトルには実に不吉なことが書かれており予断を許さない状況です。
「今後も我々は彼らの動向に注目していく予定です。以上、フェイク2日目をお送りいたしました。