ドラゴンキラーありますドラゴンキラーあります (C・NOVELSファンタジア)作者: 海原育人,カズアキ出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2007/07メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 37回この商品を含むブログ (59件) を見る

ドラゴンキラーは武器のことではなく、ドラゴンを倒せるくらい強い怪物人間のこと。
治外法権の町で暮らすチンピラの主人公ココは、こういう話ではよくある悪人面だが根は優しいという義賊のカテゴリからぎりぎりアウトの外道野郎。テキトーに内容を説明すると、ある日店先で見かけた幼い女の子に気まぐれを起こしたせいで、性格は生娘なんですが洒落にならないくらい強いドラゴンキラーのリリィと関わる事になりぶっ殺されかけヒーヒー言いながら助かるためにがんばるっていう感じかな。なんだかとんだロリコン野郎ですね(こんな書き方するからだ)
はぐれメタル級のタフネスを誇るドラゴンキラーを相手に、ぶっ殺されないようチンピラ脳を一生懸命使ってヒーコラ逃げ回る様が面白いんですよ(このロリコン野郎!)

口を開けば悪態しか出てこない下品でテンポの良い会話とか悪党だけど魅力的な登場人物たちとか楽しい要素がいっぱいあるんですけど、作者が3巻目でまさかのいったん終了宣言。なんてこったい。

結構好きなシリーズでしたんでちょっと残念。続きは気になるけどファンなら引くところは引くべし、とスマートで紳士的な態度でこの世界から身を引きますか。ほんと面白かった。


(*ココのロリコン疑惑を解かないあたりに未練が見えます)