盗作盗作(上) (講談社文庫)作者: 飯田譲治,梓河人出版社/メーカー: 講談社発売日: 2008/04/15メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 8回この商品を含むブログ (6件) を見る

なんというストレートなタイトル…。
田舎の女子高生がズババーンと啓示を受けてすんごい絵を描くんだけど話が大きくなるにつれて盗作疑惑が浮上し…、とここまできたら先は法律と創作についての問題点を浮き彫りにする社会派サスペンスドラマが始まるな…、読めた…!とくるんですが、そんな細かいことをチマチマやらずになんだか面白い方向へ物語が展開していきました。
ぼっこぼこにされながらしぶとく立ち上がるヒロインの彩子に声援の一つでもかけてあげたくなるってもんですよ。立つなー立つんじゃねぇーサイコ、おめーは盗作なんかしていねぇ、それは俺がよーく知ってる、だからそのまま寝ていろー、きっと何かトリックを使ってあっちが盗作したんだー、そーにちげーねぇー、見ろ、原野アナンだなんて名前からして怪しいじゃねぇかー…

…て、アナーーーン?!

こいつはとんだサプライズゲストですよ。前作でもなんでもない「アナン」から登場で懐かしの再開。いやー元気にしてる姿を見れておいちゃん嬉しいよ、ほんとにいい子なんですよアナンちゃんは、立派になったねぇ…

…彩子…お前やったろ?アナンちゃんに迷惑かけると許さないよ?

テンポよくお話は進むし、読む手は止まらないしで面白かったです。