僕は彼女の9番目

僕は彼女の9番目 (電撃文庫)
クリスマスイブに轢き逃げに遭い二ヶ月入院、退院した後謝りに来たのはサンタクロースの女の子だったってお話。


で、その続きが
私がトナカイのソリで轢いたお詫びに、なんでも欲しいものをプレゼントしてあげます
  ↓
君が欲しい
その答え、ナイスだね

そこから始まる物語と設定に初っ端からクラっとくるです。
でも、なんだか考えたら負けなイカした両親と妙にテンポのいい文章が面白いですよ?
このドライブ感…、舞城のノリでいけるじゃない!

ノッちまえばこっちのもんとばかりに面白いです。
独特の世界観を持ったトナカイたちがお気に入り。自転車漕いで空を飛ぶトナカイマジCOOLです。
「愛をしてるか?色男」が口癖の美形トナカイ、マジドキドキもんです。
あとは少女の姿の元気なトナカイは…、よーしいい子だ、あっちで遊んでな。

異性愛だけでなく、友人愛に兄妹愛に家族愛に同性愛があふれる温かな思いをたっぷり感じました。
変なの混じっているのは気のせいだ。で、物語の基本は笑いで包まれている、と。

でもね、そこで終わらすのはないんじゃないかな?
ヴァースキスがいいところで終わったまんまという前科がありますから、ちょっと怖いことしないでくださいよ。
物語の続きを希望します!