ふしあわせなら手をつなごう!

ふしあわせなら手をつなごう! (電撃文庫)
不幸な人と握手することで、自分の幸運を分けてあげられる少年のお話。


イイ話だー
日頃ツイてない人に訪れる、小さなきっかけからの前向きな物語…じゃなくて
人を呪ってから火消しにまわる、人を呪わば穴二つうっかり風味だったのが少しアレでしたが
人の不幸を肩代わり出来る不思議な少年の輪郭が、徐々に形作られていくような話の持って行き方で引き込まれます。
最後に一つの地点に収斂する構成は、物語を一つの雰囲気で纏め上げて感じられましたよ。
フィーリングって大事よね。
だから学芸会のようなラストにだって乗り切れるのさ!
烏の最後の捨て台詞はちょっとキたね。登場時から随分堕ちたもんだ。


物語の全体を俯瞰してみると、優哉の父親の人生を追って行っても面白いんじゃないかと思いましたね。
で、冷静に父さんと母さんの出会いの部分を思い返したら、どう見てもギャルゲーでした。
これはひどい。気のせいだったようだ。
でもその分妄想しやすいから父親の境遇に涙が…。


あ、あと個人的な事なんですがね
(*´Д`) ネズミ…
(でもイラストは可愛いんですがネズミに見えません)