2になってもかわいいよチャロ。「リトル・チャロ2完全版2&3」 (2日目)

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はい、読み終わりましたー!
いやぁ、なかなか無茶なストーリー展開でしたが概ね楽しかったですね。チャロ、かわいかったぜ…。
さて、前回はアクシデントでニューヨークで冒険をする羽目になったチャロでしたが、今回は一体どこで冒険をするのでしょうか?気になる所でしょう。また迷子にでもなるのでしょうかと思いきや、なんと今度は生と死の狭間の世界だそうな。OK、正直ちょっと嫌な予感はしました。え、なんでいきなりニューヨークから超展開にしてしまうん?と若干の気後れを感じながらも、リトルチャロ2のお話を始める事にしました。
いきなり生と死の狭間の世界と言われたら、もしかしてチャロ死んじゃうの?と心配になる所ですが安心して下さい。死にかけるのは飼い主の翔太くんだから大丈夫(?)ですよ。お話は満開の桜の木の近くで遊ぶチャロと翔太くんの場面から始まります。ちょうど前作のラストと似たシチュエーションなので、前作からほんとに直ぐ後からのスタートのようです。そしてそこで遊んでいた翔太くんはうっかり土手から滑り落ちて昏睡状態になってしまいます。うん、思わず酷ぇと言ってしまいました。リトルチャロ1では愛犬をニューヨークで紛失してしまった翔太くんですが、2では生と死の狭間の世界で冒険する為に昏睡状態にされてしまいました。どう考えても続編の最大の被害者です。ひ、酷くないですか作者さん!
まあそんなこんなでご主人さまがピンチになったので、連れ戻すためにチャロも生と死の狭間の世界に飛び込んでいったという感じになります。
舞台が現実から離れたおかげでいろいろ自由に出来るようになりましたが、その分「日本に帰りたい!」と一本ピシッとスジが通っていた前作と比べて纏まりが無くなったように感じました。「翔太を助けたい!」という目的があるにはあるんですが、何故かちょこちょこ寄り道をするチャロ。困っている人を助けたいという場面に度々遭遇しまして、気持ちは分かるんですがそれで翔太くん探しが2日3日と遅れるのを見ていると、やはり違和感と言うか納得できない気持ちも出てきてしまいます。回り道していると感じてもしょうがない。
他にはチャロのお母さんが出てくるんですが全然似てないのこれが。お母さんはすらっとした頭身の高い美人なのですが、チャロは短足の二頭身。い、色くらいじゃないか似ているの?きっとお父さん似なんでしょうけど出番はナッシング。
あと一番えー!と言ったのが偽物翔太くん。悪いやつがチャロを騙そうと翔太くんの偽物を使ったときのお話です。
お話的には悪いやつが偽物翔太くんを用意して悪巧みをしている場面が出てきますので、読者はその翔太くんが偽物だと始めから分かっているのです。そして何も知らずにやってきたチャロを罠に掛けようとするのをハラハラしながら見ることになるのですが、その時の第一声がこんな感じ。↓
翔太:「Charo,you were here in the Middle World?」 (日本人、9歳、英語はニガテ)
(; ゚Д゚)  に、偽物だこれー!!?
日本人なのに思いっきり流暢な英語で話しかけてきたので思わず叫んでしまいました。バレバレじゃねぇか!いやまあ最初から偽物だとは分かっていましたがそんなの関係ないレベルだよねこれ!?なのになんで偽物だと気付いたのが俺一人だけなんだよ!
まあその後普通に犬と会話してますんで英語か日本語かなんて違いは些細な問題なんでしょうけど、でもやっぱりやりきれねぇよ俺…。
それとあの世の狭間だから地理的条件は関係ないからって、前作の病弱キャラ出してくんなよ!前作で心臓の手術も成功してお話が終わったのに、その後悪化して死んじゃったと真っ先に思うじゃんか!死んでなかったけどそんなハラハラはいらないよもう!
そんな感じで思わずツッコミしてしまうところがいろいろありまして、なんか纏まりがないなーという感想が出てきてしまいました。
でもそんな自由なお話も自由なお話らしく、壮大に盛り上げたラストとスッキリとした締めで気持ちの良い読後感を演出してくれました。確かに1に比べたらちょっとダメじゃんと思うところはありますけど、それでもお話としてはなかなか楽しめましたね。
うーん、リトルチャロ3はこの後作られる可能性はあるのかな?また翔太くんが酷い目に遭いそうな気がしますけど。ただその時に備えて、英語を勉強しておくのも悪くはないですね。また2年くらいかけてのんびりとね。