洋書を読みたくて頑張った2000日間の日記

日々の本の感想とは別に、たまーにぽつぽつと上げていた英語のお勉強の日記をまとめました。
小説もライトノベルも沢山読みましたけど、何を思い立ったか今度は洋書(英語)でも行ってみる?と気軽に手を出した後に続く地味な苦労の連続。人気の英語学習記事にあるような、「中学レベルの私が1年で○○○に〜」みたいな人間ではなかった私のへぼい胸中を吐き出した生暖かい目で見て欲しい日記です。
留学の予定はありません!英会話教室通いません!会社で英語は必要ありません!英語なんか使わなくても生きていける人間の、基本一人で勉強するだけの引きこもりスタイル。もっと多くの人と交流しオンラインレッスンや海外に行くなど活動的に勉強するなら、英語の上達期間はずっと短縮出来るでしょう。でもメンドイ。(これが全て)
上達の目安としておまけでTOEICも受けていましたのでそれも合わせて記載。ちなみに最終(最新)得点は770点です。
(追記:800点越えました↓)
いくぜ TOEIC800点!2000日プラス436日の日記



2009年2月中旬   TOEIC:不明

ふと英語の勉強をしようかと思い立つ。目立った動機は特にありません。期末テスト返却後に「俺、心を入れ替えて勉強する!(でもすぐ忘れる)」とか、英語の特集記事を見て「やっぱこれからはグローバルスタンダードだな!(深くは考えていない)」とか、日常で突如やる気になる瞬間が誰でも年に何回かくらいはあると思います。それ。あとは、本当に英語を勉強する意味あるのかー?っていっぱい理由を考えましたかね。とりあえずスタート。
The Great Blue Yonder (PB) 洋書「The Great Blue yonder」
洋書を読みたいんだから洋書を読みながら勉強すれば近道じゃない?と思い、まずチャレンジ。「The Great Blue yonder」という、以前日本語訳版を読んだことがある本を買いました。辞書を引きながら丁寧に読み進めること数日、1時間で1〜2ページしか進まないというあまりの遅さにさっそく断念!毎日熱心に読んで181ページを読み終わるのに半年かかるとか、流石に方法が間違ってるんじゃないかと思い計画を変更します。(ちなみに洋書が読みたいのなら洋書で勉強する自体は、今から考えても特別間違いではないと思っていたり)
DUO(デュオ)セレクト: 厳選英単語・熟語1600 「DUOセレクト―厳選英単語・熟語1600」
自分の英語の低レベルっぷりでは何をやっても上達するだろうとの嫌な自信と共に、まず単語帳を読むことから始めました。適当に検索して選んだのはコチラ「DUOセレクト」。適当に選んだ割には、とっかかりの一冊としてナイスな選択だったと今でも思います。何が良いって、出てくる重要単語のみで例文が全て作られていて、しかも重複がないという極めて無駄を省いた作りであるという事。効率的=効果的=楽(と脳が錯覚しやすい!)。とにかく英語を勉強するのは面倒で、特に最初の時期は勝手がわからずちょっとでも「もしかして意味ない?無駄?」と感じると急激にやる気が削がれるデリケート(訳:世の中を舐めている)なメンタルのため、英単語はこれ一冊だけでもOKとマーケティングをしてくれているこの本はとても心強い味方です。DUOセレクトは簡易版ですが、DUO 3.0という完全版みたいな本もあります。どっちが良いのか迷う所ですが、個人的にはどっちでもいいです。英語という大海へと泳ぎ出す前に、ペットボトル1本の水を浴びるか、バケツ1杯の水を浴びるか迷っているようなもんだ。フフフ…、ここから私の苦難が始まる…



2009年6月30日 ブログに登場   TOEIC:不明

第一回 英語で本が読めたらイイナ!
ふとした思い付きにも関わらず、4ヵ月ほど勉強が続きましたので思い切って日記に書き込んでみる。これで挫折したら恥ずかしいぞと、多少自分を追い込んでモチベーションに繋がることはやってみようとしたんですよね。ただ個人ブログは失踪上等ですから実は初期の頃しか効果が無かったんですけどね!結局は孤独ってことよ。単語の勉強はDUOセレクトに飽きて次の段階へ。同じ単語帳を繰り返し勉強するのがセオリーなんでしょうけど、苦労して一回書き写した後の二回目がとにかく苦痛でしょうがない!同じことなんてやる気でないよー!としばらく悶え苦しんだ後、学生時代には出来なかった荒業でちょっとでもやる気が出る方法を模索する。ギリギリ耐えられるのが一週目しかないのなら、似たような単語帳を何冊も買えばいいじゃない!やらないよりよっぽどましじゃない!と、その後単語帳を8冊やることに。フハハハ、これが大人の財力よ!と金を使うことの大切さを実感しました。使えるものは何だって使う、やる気が出るならお金だって惜しんではいけません。(偉そうな事を言ってても、書籍の出費なので実はたいして高くない)
新TOEICテスト スーパー英単語―5人のエキスパートが選んだ3000語 新TOEICテスト出る語句1800[CD2枚付] ALL IN ONE 英検 文で覚える単熟語 2級 (旺文社英検書)
TOEIC(R)テスト新・最強トリプル模試3 新TOEICテスト まるごと模試600問 全解説入試頻出英語標準問題1100―文法・語法・イディオム・会話表現の総整理 (大学受験スーパーゼミ) 英単語ターゲット1900 5訂版 (大学JUKEN新書) 「読み捨ててきた単語帳たち」
単語帳なんだか問題集なんだかとにかく適当に選んで書取り練習。学生の時に持っていて実家からひっぱり出して来たものもありますね。CDが付かないとやる気が出なかったので、ほとんどのものに読み上げCDが付いてます。TOEICを受けようとも思っていたので、TOEIC関連が多めです。「ALL IN ONE」は文法も一緒に勉強できるなんて便利じゃない?と買った覚えがある。ご丁寧に最初のページに学習方法の指南まで書いてあるんですが、全部無視。うわーん、正しいやり方なんて知らんぷりじゃい!最後に出来るようになればいいんだ!勝てば官軍じゃ!(と反抗期真っ盛りだった時期)



2009年7月17日 英語の物語にもちょっと手を出す   TOEIC:不明

NHKラジオ ストーリー・ブック リトル・チャロ 完全版1 Lost in New York (語学シリーズ NHKラジオストーリーブック) NHKラジオ ストーリー・ブック リトル・チャロ 完全版2 To Chicago (語学シリーズ NHKラジオストーリーブック) NHKラジオ ストーリー・ブック リトル・チャロ 完全版3 A Broadway Miracle (語学シリーズ NHKラジオストーリーブック)リトルチャロの感想(1) , (2) , (3) , (4)
単語帳の文章があまりにもつまらなすぎるので、簡単そうな物語の本を並行で読み始める。この時期に出会ったNHKのリトルチャロは最高に面白かったですね。勉強を抜きにしてストーリーを楽しむために読んでも後悔しないどころか、この年読んだ小説の中でもかなりのお気に入りのレベル。ただし1作目に限る。2以降はストーリーが迷走するんである意味注目です。
オズの魔法使い The Wizard of Oz (ラダーシリーズ Level 2) ラダーシリーズLEVEL2「オズの魔法使い
ラダーシリーズは書店でよく見る、英語学習者向けの語彙制限された本です。この頃に出会う。最初の頃は読み辛いし面白くないしでイマイチ不信感が拭えませんでしたが、今ではすっかり嫌いになりました!(満面の笑みで)。向き不向きがあるでしょうから、個人的にはお勧めしません…とだけ言っておきます。もうちょっと英語が読めるようになってからもう一度チャレンジしたんですけど、相変わらず面白くなくてなんか笑えました。その時の感想↓
「TOEIC650点でラダーシリーズを読む。」●LEVEL1●LEVEL2●LEVEL3●LEVEL4●LEVEL5



2009年12月27日 初めてTOEICを受ける   TOEIC:450点

英語で読めるかなー? 第三回 初めてTOEICにチャレンジしてみた!
開始から9ヵ月目。そろそろどんなもんじゃいとTOEICテストを受けてみて、1ヵ月後に帰ってきた点数が450点という散々な結果で撃沈。「え、10カ月もあったらTOEIC900点取ったりネイティブ並みに英語が喋れたりするもんじゃないの?世の中のブログにはそういう記事ばっかりだよ?」というファンタジーが起こらなかった、哀れな脇役人生の私。知ってたさ。というか勉強して450点とか、開始地点でどんだけ点数が低かったんだよ…という悲しい話でもある。自称英語が苦手とか中学レベルだったとか、そんなファッション苦手野郎じゃないぜ!そんじょそこらの底辺スタートと一緒にされては困るね!(向こうも一緒にされたら困ると思う)



2010年春 文法の本を読む   TOEIC:450

TOEICの結果を踏まえ、違う方面からアプローチを試みる。単語と文法、どっちを勉強したらいいの?は多くの子供がぶつかる恒常的な問いです。単語も文法もどっちもやる事には変わりはないよ! 単語帳で新しい単語を読む事にもいい加減嫌気がさしてきたので、文法書というものに腰を据えて取り掛かりました。ここでも一回読んだら飽きるの法則に従い、同じ本を3周するつもりで3冊の文法書を購入。その代わり二度と読みたくなくなるくらい、ねっとりじっくり読んでやりましたよもう。
総合英語Forest 7th Edition 「総合英語Forest 7th Edition」
自分が持っていたのは6th Editionでしたが、一応画像は最新版。受験英語の強い味方「Forest」です。ガチの初心者にはこれでも最初は難しかったり…。でもその差は気合があれば埋まります。要は初心者には難しいとかそういうのは、無理と言う意味じゃなくてちょっとだけ多く根気が必要なだけです。中の例文を英作文(日本語訳から自分で英文を作成し、実物と比較)しながら全ての英文を書き取る。最後まで行くのに80時間くらいかかった。ドラクエ7をエンディングまでプレイするのと時間が変わらないのに、恐ろしく長い時間に感じたのは何故だ。
ロイヤル英文法―徹底例解 「ロイヤル英文法―徹底例解」
有名で、ちょっと引くくらい分厚い文法書。受験生には必要ないレベルとちらほら聞こえてくるくらい分量がありますが、とっくにおじさん一直線な自分には関係ありません。あまりに分厚いんで例文を一回書き取るだけで許して…と妥協して読み進めてだいたい60時間くらいかかりました。あとは実際読んでみると、身構えるほど難しい印象はありませんでしたね。確かにForestと比べるとちょっと難しい…ところまで載ってるかも、と感じ取ることは出来ますけど。身に付けるのは大変かもしれませんが、解説を見てその場だけでも理解することは難しくありません。
基礎からよくわかる英文法 「基礎からよくわかる 英文法」
書店に並んでいたものをその場のノリで購入。やたらと例文が簡単に見えて、やたらとややこしく解説しているような、簡単なんだか難しいんだかよく分からない本。これは例文を全て暗唱(例文を目をつぶっても言えるようにする。ただし10秒後には忘れる)出来るように一文一文読んでいきました。暗記ではない。日本語なら簡単でも、英文だと短いセンテンスを短時間でも記憶するのって凄い大変なんですよ。40時間くらいかかった。



2010年7月27日 二回目のTOEICを受ける   TOEIC:620

TOEIC挑戦2回目の結果(+学習用洋書の使用感想おまけ)
文法を勉強した成果が出たのか、620点とスコアを伸ばすことに成功する。だいたいTOEICの平均は毎回570点くらいですから、平均以下から平均以上になることが出来たんですよね。ただしこの時点で約1年半が既に経過中。「もしかしたらもっといい点が取れているかも…」と舐めていた私を容赦なく現実はひっぱたく。あとこの頃になっても洋書がイマイチ難しくて読めなくて悩んでます。



2010年秋 WEBページを利用する。   TOEIC:620

紙の書籍ばかりじゃなくて、世の中にあふれている英語学習用のWEBページもこの頃から積極的に覗くようになります。初心者が英語を体系的に学ぶためには、やはりお金を出して本を買うのが確実です。WEBページははっきり言って玉石混合。でもある程度調子が付けば、世の中にあふれている無料のコンテンツを利用しない手はありません。
http://cgi2.nhk.or.jp/e-news/index.cgi 「NHK ニュースで英会話」
闇雲に検索して、最初に落ち着いたのは「ニュースで英会話」でしたね。まだログインとかしなくてもニュース動画が見れて便利だった頃です。英字新聞って凄い難しそうに感じますが、学校で習う英語を勉強してますとドラマの台詞や洋書よりも理解しやすかったりするんですよ。もうね、全然嬉しくない。頑張って最初に読めるようになったのが英字新聞って、どんな試練なんですかと正直思う。他にも本場の外国のニュースサイトを見ても良いですし、youtubeで動画を探すのも良くある手ですね。Wikipediaだって英語の宝庫です。私がどんなWEBページを利用していたかは以前まとめましたので、そちらをご覧ください。↓
TOEIC745点までお世話になった英語学習サイト



2010年12月25日 三回目のTOEIC。点数下がる。   TOEIC:570

TOEIC 3回目の結果、そしてやっとチャレンジ開始
頑張ってもTOEICの点数が上がるとは限らないと頭では分かっていたけど、それでも少しずつでも上がり続けるものだと心では信じていました。570点でした。下がりました。私に対する現実の態度はとことん非情です。また、いい加減洋書が読めるようにならない現実にも泣けてくる日々です。そして当たり前のことにやっと気付く。単語帳で勉強していた頃何が出来るようになったかと言えば、単語帳の例文が簡単に読めるようになった事でした。洋書は読めませんでした。文法書を読んでいた頃何が出来るようになったかと言えば、文法書の例文が簡単に読めるようになった事でした。洋書は読めませんでした。だから今WEBページでニュースを読んでいても、出来るようになるのはニュースが読めるようになる事でしょう。洋書が読みたかったら洋書を読まないと出来るようになるわけないってことじゃないか!回り道にも飽き飽きしていた私は、1年10ヵ月を経て再び洋書を手に取ることにしたのでした。



2010年12月29日 読めなくても英語の本を読み始める。   TOEIC:570

カテゴリー「えいごの本」追加
The Great Blue Yonder (PB) 再び登場「The Great Blue yonder」
この企画を始めた頃は、洋書が一冊でも読めれば凄い英語が出来る人だと思っていました。今の自分はあの頃思い描いていた姿とは全く別物で、本当の苦難はこれから始まるんだという気の遠くなるような予感しかしてきません。ですが確実に進歩はしてきました。1時間2ページしか進まなかった「The Great Blue yonder」を、強引に読み飛ばしつつ3日で最後まで辿り着くことに成功します。そして読み切っても全く英語が上達した感じがしません。ゴールと思っていたこの本が実は始まりに過ぎないという事は薄々分かっていたため、易しそうだとか子供向けだとか関係の無い本を一冊選んでいました。それが「Flowers for Algernon」、アルジャーノンに花束を、です。大人向けのこの本を、いつか読めるようになるんだと誓い直すのでした。
Flowers for Algernon: Student Edition 目標変更「Flowers for Algernon」



2011年春 英作文をやってみる。   TOEIC:570

もう勉強は洋書しか読まないぜー!とはいかなくて、この頃でも参考書を使っての勉強を続けています。地味にTOEICの点数が下がったのが堪えてます。
どんどん話すための瞬間英作文トレーニング (CD BOOK) 「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」
英語の勉強はやる気が出るものが一番ですが、やる気があるならキツくて苦手なものほど身に付くものが多いというのが経験で分かってきました。極端な例を言えば、英文を丸暗記しまくれば英語力は確実に上がるでしょう。そこまで過負荷ではありませんが、今自分が最も苦手でやりたくないのが英作文です。いやー作文とか小学生の頃嫌いだったわー。学校の先生が期待するような、ルールに則った書き方が分からなくて何も思い浮かばないの。悪夢再び。英作文キツイよー。
英語日記表現書き込みドリル 「英語日記表現書き込みドリル」
やりたくないけど、もう一冊英作文の本をやっちゃう。今日は雨でした。いろんな傘をさした人がいました。みたいな簡単な表現しか載っていない内容も嫌ですが、そんな簡単な内容すら満足に書けない自分がもっと嫌になる。これ、英作文に本気で取り組んだら絶対英語力が上がるわ…。確信すらある。でも上手く出来なくて、どうしてもやりたくないんだよー(泣)。英文を読めるようになることが目的だったので、この時はこれ以上取り組みませんでした。でもいつかは立ち向かわねばならない課題です。
他にも以前買ったTOEICの問題集をもう一度やり直したり、単語帳をもう一度ひっぱりだして来たりとあれこれやりました。二週目以降は苦痛で読む気がしないという私の性質でしたが、数か月インターバルを置くとその能力が発動しないようです。新発見です。



2011年6月27日 四回目のTOEIC。ちょっと点数が上がる。   TOEIC:695

地味にTOEIC 4回目の結果
地道な活動が実を結んだのか、695点と点数を下がった以上に上げることに成功する。よかった、前の600点は奇跡じゃなかったんだ…、とホッとする気持ちもありますが、あと5点くらいおまけして700点にしてくれてもいいじゃん!ケチ!と正直思うこともあったり。



2011年秋 英語の本を何冊か読み終わっても、読めなかったと感じる矛盾。   TOEIC:695

洋書を読む事を本格的にやり始めた頃です。とにかく読めない。分からない単語が出てくる。イメージできない表現が出てくる。電子辞書の900件ぐらい入る検索履歴は、消しても直ぐにいっぱいになってしまいます。洋書を読むときのセオリーとして、「分からない所で何度も読み返さない」「辞書で一々調べない」「難しいと感じたら自分にあったレベルの本を選び直す」などの方法を聞いたことがある人もいるかと思いますが、私はこれらが大嫌いで徹底的に反抗していました。「分からない所で何度も読み返さない、でも理解できるまでじっくり読んでもいい」「辞書で一々調べない、でも気が済むまでひたすら調べてもいい」「難しいと感じたら自分にあったレベルの本を選び直す、でも読みたいなら最後まで読んでもいい」と自分ルールを追加して力ずくで一冊ずつ積み上げていきます。前述した元のルールも、どうやら無理に読んでも投げ出すだけだからハードルを下げる意味合いで書かれたものみたいなんですよね。つまり投げ出さないという強い意志があれば、私の方法も間違いではないという事です。30日以上もの間ひたすら辞書で調べ続けて読み終わった後、また次の本で30日以上かけてひたすら辞書で調べ続ける日々。苦労して辿り着いた次の本で待っているのも、数十日に及ぶ検索地獄です。「(最後のページまで辿り着いて)グヘヘヘ…、この本も満足に読むことが出来なかったぜ…。さあ、次の本もきっと読めないだろう…まったく吐き気がするぜ、ゲッヘッヘッヘ…」。今思い返しても完全に頭がイカれていた時期でした。



2011年12月25日 五回目のTOEIC。ちっとも点数が上がらない。   TOEIC:695

ひっそりとTOEIC 5回目の結果
半年かけて、まさかの現状維持という結果の695点。たった、5点くらい、いいじゃない!ケチ!と正直思った。めっちゃ思った。この頃は洋書の苦行読みと、前に紹介したWEBページの記事を読んだりyoutubeの動画を見たりを主にしていた時期でした。TOEIC用の勉強は飽きたのでもうやりたくないもーん。とやっていたせいなのかは不明。



2012年春 オーディオブックというものに手を出す。   TOEIC:695

主に洋書を読むときは黙読でしたが、英単語の勉強をしていたときは必ずCDを聞いて音声と一緒に勉強していました。洋書でも音声があればと思い立ち、オーディオブックの存在に思い至りました。「そういえば、アメリカやイギリスではオーディオブックの文化が盛んだと聞いた気がする!」。大型書店に行けば、洋書コーナーにオーディオブックのCDが置いてあったりします。ただしラインナップに期待は出来ません。Amazonに行けば、その心配はないでしょう。でももっとお手軽なのが「iTunes Store」。iTunes Cardで支払も楽だし、ダウンロードで簡単に入手できます。有名どころとはいえ適当に買っていた洋書のオーディオブックがほとんどあることを知ったときは、ちょっとテンションがあがりました。もっと本気で取り組むなら「audible.com」の方がたぶん優れていると思う。でも止むに止まれずオーディオブックを買っている側面がある私は、iTunes Store派でしょうかね。長編小説だと再生時間が10時間以上はザラ。価格も3000円以上を平気で越えてくる重量級の一品です。フハハハ、大人の財力を見せてくれるわ!と聴く気がちょっとでもあったら価格で躊躇せずに買いました。しかし魅力的なコンテンツだけど、両親の理解なしじゃ学生には手が出し辛いなこれと正直思ったり。
Who Moved My Cheese: The 10th Anniversary Edition オーディオブック「Who Moved My Cheese」
14年くらい前に流行った「チーズはどこへ消えた?」の原書のオーディオブックです。CD二枚で2時間程度。ここまで短いものは、普通の小説ではまずありえません。短編小説の分量でこのくらいです。



2012年7月21日 六回目のTOEIC。また下がる。   TOEIC:650

TOEIC 6回目の結果
テストが返却されてきました。結果、650点。洋書を学習のメインに据えるようになってから、順調に点数が停滞しています。どういうことだ!あんなにオーディオブックとか聞いたのに! 実はなんとなく原因は分かっていまして、覚えている単語の方向性が違うのがいけないのではと思っています。例えば小説では表現豊かな描写をするために様々な動詞、形容詞がありますが、ビジネスシーンに焦点を当てるTOEICではそんな豊かな表現が出てくる場面がめったにありません。ぱっと思いつく単語だけでもこんな感じ↓
frown(しかめっつらをする)、stare(見つめる)、squint(目を細めて見る)、growl(うなる)、groan(うめく)、yummy(おいしい)、fumble(手さぐりする)、swirl(旋回する)、shame(恥じさせる)、scary(恐ろしい)、silly(ばかな、愚かな)、bald(はげた)、stir(揺り動かす)
これらは特別な単語と言うわけじゃなくて、洋書を読むとしょっちゅう出くわすことになるものばかりです。でもまぁ、問題集で見かけることは滅多にないと思う。いわゆる試験に出ない単語ばかりを覚えているというわけです。辛い所ですが、あくまで目標はTOEICじゃなくて洋書なのです。道が逸れていると分かっていても進むしかないのです。



2012年秋 英語でゲームをやってみたり。   TOEIC:650

ちょっと趣向を変えてゲームにも手を出したりしました。洋ゲーを英語でプレイしたり、英語アプリなんかもいろいろありますよね。でもさ!ノベルゲームだったらいっぱい英語が読めそうな気がするじゃない!?とせっかくだからオレはギャルゲーを選ぶぜ!
 「恋する教室〜Love&Study〜」
iPhone用の無料英語学習アプリでイケメンと遊ぶ ←感想
しまった、ギャルゲーじゃない!乙女ゲーだった!iPhone用の無料英語学習アプリです。これでイケメンたちとキャッキャウフフするって寸法よ。今まで勉強した知識をフル活用して、イケメン5人をアタシの魅力で骨抜きにしてやったわ!
 「planetarian 〜ちいさなほしのゆめ〜
英語で美少女ゲーム(1)英語で美少女ゲーム(2) ←感想
こっちは普通のギャルゲー。日本産ですが字幕で英語を選べます。英語字幕を背景に、ガンガン日本語で喋ってくるのはご愛嬌。実際プレイすると一本道なので、期待するようなギャルゲーっぽさはあまりないです。こっちもiOS用のアプリで350円でした。



2012年12月15日 七回目のTOEIC。微妙に上がった…とも言い辛い。   TOEIC:665

TOEIC 7回目の結果
相変わらず洋書を読んだりWEBページを眺めたりゲームで遊んだりしながら過ごしていますが、TOEICを受けると微妙に点数が上がって返ってきました。でもさぁ、あと5点(注:TOEICは5点刻みで点数が変わる)だからちょっとでも加点されれば700点だったときもあったのに、1年半経っても足踏み状態ってどういうことなのよ…って正直思う。地道に洋書は冊数を重ねて微力ながら読めるようになった気はしてきているのに、点数に反映されないこのもどかしさ。あくまでおまけ的な要素のTOEICと言いつつも、実はちゃっかりと力を注いでいますので地味に堪えます。まだまだ頑張ります。



2013年春 音読開始。   TOEIC:665

今までその勉強法の存在は知っていても、あまりに面倒だからやらなかった音読をやってみました。方法は簡単。オーディオブックを聞く際に、一緒に声を出して朗読するだけ!聞き流すだけだった時とは違い、時間も場所も選ばなきゃいけない窮屈な勉強法です。しかもオーディオブックの収録時間は十何時間とある上に、口を動かしながら集中して聴くため疲労が半端ない。傍から見れば、ずーっとぶつぶつ謎の言語で独り言を喋る怪しい男の出来上がりってわけさ。一人暮らしでよかった…。家族のいるところで絶対やりたくありません。もしお子さんが英語を勉強したいからと一人部屋を希望したら、ご両親はなんとか協力してあげて下さい…。
音読は洋書ばかりじゃなくて、洋楽の歌詞を口ずさむ事も同時期にやりました。日本語の曲なら簡単なのに、英語の曲だと歌手と一緒に歌詞を見ながら歌えるようになるだけでも相当時間がかかるのです。昔聴いたことのある有名な曲も、最近来日したバンドの曲も、その時の気分で気に入ったものを適当にyoutubeで聴きました。お世話になった印に、歌えるようになったものはiTunesで購入したよ!達成感と感謝の気持ちでお金を払ってデータを手元に残したくなります。そしてある日会社の飲み会の席で窮地に陥ったとき、やけくそで歌ったレディーガガの「Born This Way」が私の持ち歌として誤って記憶されるのはまた別のお話…。
解きまくれ!リーディングドリル TOEIC TEST Part 5 & 6 (イ・イクフンのstep by step講座) 極めろ!リーディング解答力 TOEIC TEST Part 5 & 6 (イ・イクフンのstep by step講座) 新TOEICテスト 文法問題は20秒で解ける!
やっぱり点数を上げたいので、リーディングの問題集もやりました。リーディング能力以外興味ありません!あと問題集の無駄に難しくした英文に、そろそろ嫌気がさしてくる。微妙に知恵が付いてきたので、ややこしい言い方をしている(=もっと簡単に表現できるはず=そんな会話しないよ)と察知することが出来るのです。試験勉強の英語って、ホント面白くないよね…。



2013年7月16日 八回目のTOEIC。ついに700点台に。   TOEIC:745

TOEIC 8回目の結果
何故かリスニングの点数が上がって、めでたく745点を達成する。リスニングって2回目受けたときから3年間ピクリとも変わらなかったのに何で?え、というかそんなに長期間上達してなかったの?と勝手に混乱していますが、どう考えても原因は音読です。まさか700点突破のカギは音読だったとは…。しかもリーディングじゃなくてリスニングに効果があるなんて。今まで洋書を読んでもTOEICに効果が無いと思っていましたが、音読だけは効果を認めざるを得ません。お父さん!やっぱりお子さんには一人部屋が必要だって!



2013年秋 いろんな洋書。   TOEIC:745

初めて洋書を本格的に読み始めて、3年近くが経ちました。読み終わった洋書が20冊以上になったにもかかわらず、未だに読めるようになったという実感が無いよく分からない状態です。洋書が読めるってなんだろう?さて、この辺で今まで読んだ本の中で印象に残ったものを紹介しましょう。
■最初の目標向け&超面白い
NHKラジオ ストーリー・ブック リトル・チャロ 完全版1 Lost in New York (語学シリーズ NHKラジオストーリーブック) ビッグ・ファット・キャットの世界一簡単な英語の本 「リトル・チャロ」と「ビッグ・ファット・キャットの世界一簡単な英語の本」
どちらも作者が日本人なので洋書かどうか微妙ですが、お話の面白さは双璧を成しています。犬のお話と猫のお話で、対照的ですね。リトルチャロは2度目の登場。ビックファットキャットの作者、向山貴彦さんの小説はどれも格別の面白さがあります。英語学習本っぽいのにビックファットキャットもその例に漏れず、パイ屋の青年エドの奮闘ぶりは、もう勉強なんか関係ない!物語を読ませて!とのめり込むほどドラマチック。ビックファットキャットシリーズの感想はコチラです→(1)(2)(3)(4)(5)(6)(7)(8)
■とにかく簡単(ただしストーリーは除く)
ミラクルアイドルメグ 1 (東進ブックス 英文多読シリーズ) 「ミラクルアイドルメグ Vol.1」
上記2冊よりさらに簡単の、物語としてギリギリまで文章を易しくした感がある本。東進ブックスの英文多読シリーズとして何冊か出版されています。ってこれも作者が日本人じゃん!だが受験生に馴染み深い、教科書英語のような文章でオリジナルストーリが書かれているこの本はそれだけで希少価値がある。ライトノベルを意識した物語になっているそうです。だけど読んでみると中身はライトノベルのような生易しいものじゃなくて、天然もののもっと混沌としたナニかになっています…。感想はコチラ→ ミラクルアイドルメグ Vol.1Vol.2
■一番面白かったもの
Moon Over Manifest 「MOON OVER MANIFEST」
児童書ばかり読んでいたのでジャンルが偏ってはいますが、その中で一番好きなのは「MOON OVER MANIFEST」ですね。仕事が忙しい時期に読んだこともあって、読み終わるまで実に152日かかるという長期戦になった思い出深い一冊です。それだけ長い間読めたのも、お話がステキだったからの他にありません。父親の故郷に一人で預けられた12歳の女の子の、父の想いと絆を探し出すひと夏の物語。感想はコチラ→ MOON OVER MANIFEST (152日目くらいで終了)



2013年12月31日 九回目のTOEIC。また下がる。そろそろ考える。   TOEIC:705

そろそろ考える、TOEIC 9回目の結果
TOEICの点数が上がって下がることは良くあることだからへっちゃらだぜ!700点台キープだから上出来だぜ!と平気なふりをしているけれど、やっぱり点数が下がると地味にテンションが下がるのは否めません。変化に乏しい点数とは裏腹に、読み終わった洋書の数は順調に増えていく毎日。TOEICテストって何なんでしょう一体。答えが出ないまま、今日も洋書を読もうと手を伸ばす。



2014年春 音読、再び。   TOEIC:705

点数アップのカギはやはり音読だ!と過去のオーディオブックを再び朗読することを決意。さらに持っていなかったオーディオブックも買い足して、何十時間にも及ぶ独り言の旅へと出発します。本だけでどのくらいになったことか。長編を3、4冊、中編を何冊か、それだけで40時間は行くだろうか。CNN Student Newsを見ながら一緒にぶつぶつ。洋楽を聞きながら一緒にぶつぶつ。一人暮らしで良かった…。「えいごのほん」カテゴリーの更新が半年ほど止まっていたのはこの時期です。
また、文法のスコアが低いのが前から気になっていましたので、過去に用いた「解きまくれ!」シリーズをまたやりました。リーディング以外に興味ありません!



2014年7月14日 十回目のTOEIC。記録更新。   TOEIC:770

とうとう10回目になっちゃったTOEICの結果
過去最高の770点という数字が返ってきました。やはりリスニングが上がり、音読に効果があることを実感します。逆にあれだけやってもリーディングは5点下がって、停滞感があります。苦痛だからと英作文から逃げ続けているのも、そろそろ限界かもしれませんね…。でもそろそろ点数はもういいやという気も、正直します。読み終わった洋書は何冊になったことか。まだ洋書が読めないと言い張るのか。なら確かめましょう。



2014年7月27日 「Flowers for Algernon」を読み終わる。   TOEIC:770

Flowers for Algernon: Student Edition 最終目標「Flowers for Algernon」
本格的に洋書を読み始めた頃に掲げた目標として、原書の「アルジャーノンに花束を」をいつか読もうと決心しました。あれから幾年、恐る恐る読んでみたその本は、意外なほどあっさり読み終わる事が出来ました。平気で一ヵ月や時には100日以上もかかった洋書がある中で、「Flowers for Algernon」と過ごした期間は一週間程度です。今まで大人向けの本は難しいと思って児童書ばかり選んできましたが、もうそんなに脅えなくても好きな本を選んでそれなりに読むことが出来るんじゃないかと思いました。というか児童書って、全然簡単じゃなくね?とここで思い至る。児童書って何さ!
Flowers for Algernon (8日目くらい) ←感想



現在。そしてこれから。   TOEIC:不明

ここまで長いことお付き合いくださり、ありがとうございました。以上が私のへちょい洋書勉強日記となります。洋書はまだまだ読むのが難しいと感じます。でもこれからもいろんな洋書を読んでいくつもりですし、もっともっと深く英語を理解してお話を楽しみたいと思っています。TOEICの点数ももう少し上がるでしょう。5年以上続いた習慣ですから、ちょっと希望的観測が入った未来予想をしてもバチは当たるまい…。
それでは、私は次の洋書を探すことにしますね。
♪(・∀・)ノ  マタネ




相棒

 XD-SF4800 「ドーモ、コンニチワ」
おっと忘れてた、英語勉強の一番の功労者はどう考えてもこの子です。勉強の初期の頃からのお供でして、広辞苑と英和辞書と英英辞典が入ってれば何でもいいやという適当な選び方をしたにもかかわらず、付属していた音声読み上げ機能が予想外に大活躍。単語の発音を調べるとスピーカーから声が出てくるんですよ。知ってしまうと便利すぎる機能…。今はどの機種も標準搭載になってますかね。新しい電子辞書はどんどん便利な機能が増えて魅力的になっていきますよね。だいぶ使い込んで古くなってきたし、私もそろそろ新しい電子辞書を買おうかしら…




 XD-SF4800 「えっ…?」